一般社団法人 木文研 代表理事
東京藝術大学美術学部 国際文化財修復室テクニカル・チーフ・アドバイザー
1975年、愛知県生まれ。1998年、東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業。2004年、東京芸術大学大学院東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学保存修復彫刻専攻博士後期課程を修了し、博士号(文化財)を取得。その後、同研究室にて非常勤講師を務めたのち、文化財保護・芸術研究助成財団の在外研修員としてイタリア・フィレンツェの国立修復研究所(O.P.D.)などで研究を行う。2009年に帰国後、東北芸術工科大学文化財保存修復研究センターの専任講師・研究員として6年間、地域が抱える過疎化などの諸問題に対応した地域文化遺産の総合的な保存修復活動に取り組む。
2015年、地元の愛知県にて木製彫刻文化財保存修復研究所を設立。法人化により2016年一般社団法人木文研となり、現在代表理事を務める。文化財の調査研究及び保存修復活動をおこなうともに、地域における文化遺産の保護活動に力を入れている。
また、国際活動としては、2012年よりJICA短期派遣専門家として大エジプト博物館保存修復センター人材育成プロジェクトの木材研修担当講師として人材育成に従事。2016年に開始した大エジプト博物館合同修復プロジェクトでは、木材保存修復のチーフを担当するとともに、東京藝術大学美術学部国際文化財修復室テクニカル・チーフ・アドバイザーとして、ツタンカーメンの副葬品の保存修復に携わっている。
近年の主な研究・活動実績
2010年~2015年 文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「複合的保存修復活動による地域文化遺産の保存と地域文化力の向上システムの研究」http://www.iccp.jp/?p=462(東北芸術工科大学文化財保存修復研究センター専任講師・研究員として)、2014年~山形県長井市史編纂事業に係る仏像彫刻調査、2014年~山形県東根市仏像調査、2015年~山形県飯豊町仏像調査、2016年~琉球王国文化集・再興事業(木彫部会・旧円覚寺仁王像復元制作)、2016年~大エジプト博物館合同保存修復プロジェクト(東京藝術大学・JICE/JICA)、他